墓石 商品
墓石とはお墓に建てる石のことで、題目(だいもく)や念仏、名号(みょうごう)と呼ばれる文字や、その家の名前(先祖代々、○○家など)、故人を慰める言葉、生前の名前や戒名などを刻み、お墓参りをする際の目印としています。
墓石は長くにわたって外に設置されるものであるため、硬度が高く吸水性の低い、風化しにくい石材が使用されます。
代表的な石材としては、御影石(みかげいし)とも呼ばれる花崗岩(かこうがん)、安山岩(あんざんがん)などがあり、国内で産出したもののほか、世界各国から輸入されています。
また、日本では仏教や神道に基づいたお墓を建てることが一般的でしたが、近年ではキリスト教式やそれをモチーフとした洋風の墓石、オリジナルデザインの墓石なども登場しています。

新しい旅立ち をためしたい方に

墓をどうするのか?という問いの一つとして、樹木葬をとりあげた著書です、といってしまえば失礼に当たります。軽い気持ちで読んでみたのですが、中身は、意外に重い。
 遺骨をどう弔うのかという問いを通して、著者は、さらに、次の問いに答えていく。今生で、亡くなった愛する人と、どういう別れをするのか? 今の残された人生をどう生きていくのか? こうした、宗教的な問いに、いま流行のスピリチュアリズムとは違った観点から、宗教用語を使わずに、真正面に真摯に、取り組んだ労作です。著者は、いったいどういう人だろうかと興味が湧きました。

死んで自然にかえることとは

樹木葬を選んだ人々を取材し、その言動を通して、現代日本人の死生観や、あるいは自然と人間との関係性を考えた作品である。1999年に岩手県一関市の祥雲寺において、時代のニーズに応えた新しい葬儀法の提供と里山保全を目的として始まり、その後、各地で徐々に増えつつあるこの習俗が、様々な人々の思いを受け止め、日本社会に少しずつ定着していく様子を、具体的に伺い知ることができる。
「自然にかえりたい」。これが樹木葬を選ぶ人々におおよそ共通して見られる望みである。墓石の下にいつまでも安置されるのではなく、山川草木とつながる世界へと自らのなきがらを融合させていきたい。それは既存の習俗からの離脱をはかろうとする極めて先進的な実践のようにも見えながら、その背後には、個々人が自分の生死をよくよく考え抜いたすえに到達した、自然との共生という原始的な発想が存在しているのである。
また本書では、樹木葬に比べると取材の度合いは浅いが、散骨(自然葬)に関するルポも記述され、加えて、2006年に逝去し紀伊の海に散骨された、鶴見和子さんの思想の魅力についても簡潔に論じられる。これらもまた、今日における人間にとって「自然」とつきあいそこに「かえる」とはいかなることか、という問いを深めるのに参考になるところ大であった。